ビルマ(ミャンマー)での2007年民衆蜂起と弾圧、そして、ジャーナリスト長井健司さ
んの殺害からこの9月で2年。ヒューマン・ライツ・ウォッチは、9月25日(金)、有楽
町の外国特派員協会(FCCJ)で、ビルマ2007年民主蜂起と今後についてのディスカッショ
ンを開催します。
弾圧の後「僧侶たちはどうなったのか?」という質問をたくさんうけました。ヒューマ
ン・ライツ・ウォッチは、デモに参加した僧侶たちのその後を丹念に調査。報告書「ビ
ルマの抵抗の歴史と現在:社会改革における僧侶たちの役割」にまとめました(9月22
日発表予定)。「僧侶の今」―僧侶たちが、牢獄で、逃れた先の外国で、国内の監視下
でどんな使命感を胸に秘めているか―について、本パネルディスカッションで報告しま
す。
潘基文 国連事務総長のビルマ訪問も完全なゼロ回答で終わり、国連外交による事態の
打開もままならないまま、2010年の選挙にむけて、弾圧は強まり、政治信条を理由に投
獄された人びとの数は、この2年間で千人以上も急増。国際社会にとって深刻な「ビル
マ問題」の今と解決のあり方を探ります。皆様のご出席をいただけましたら幸いです。
●パネルディスカション 「ビルマの2007年サフラン革命 ―立ち上がった僧侶たちの
今」
●日時:2009年9月25日(金)午後3時30分--午後5時30分
●会場:日本外国特派員協会 (FCCJ)
東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル北館20階
有楽町駅・日比谷駅 徒歩1分
(地図 http://www.fccj.or.jp/aboutus/map)
●スピーカー:
バーティル・リントナー (ジャーナリスト)
デービッド・マティソン (ヒューマン・ライツ・ウォッチ ビルマ調査員)
根本敬 (上智大学外国語学部教授)
ティン・ウィン(在日ビルマ市民労働組合代表、ビルマ国民民主連盟NLDメンバー)
バーティル・リントナー氏は、ヒューマン・ライツ・ウォッチの報告書「ビルマの抵抗
の歴史と現在:社会改革における僧侶たちの役割」の著者であるとともに、ビルマの地
下トンネルに北朝鮮の技術者が協力する様子を撮った写真を世界に先駆けて入手し今年
YaleGlobalに発表するなど、スクープを含むビルマ関係の記事を多く書いているジャー
ナリストです
●参加方法:9月22日(火)までにtokyo@hrw.orgあてにご氏名・ご所属をお知らせくだ
さい。
メール題名は「ビルマパネルディスカッション参加希望」でお願いいたします。
(日本語と英語の同時通訳あり、無料)
● お問い合わせ:03-5282-5160 / tokyo@hrw.org
<<報告書「ビルマの抵抗の歴史と現在:社会改革における僧侶たちの役割」の内容>>
暴力と弾圧を続けるビルマの軍事政権下で、平和的な抗議を行ったことで逮捕され、拷
問、監禁などの苦しみを耐えてきた僧侶たち。本報告書では、2007年の蜂起で立ち上が
った僧侶たちのその後を明らかにするとともに、植民地時代以来のビルマにおける僧侶
たちによる社会運動の歴史を明らかにします。悪化する生活環境のなかで、僧侶たちが
どのようにビルマの人びとの支えとなってきたか、また、2010年に予定されている選挙
にむけてビルマ政府が弾圧を強める中での僧侶たちの活躍の実態や役割をとりまとめて
います。9月22日に発表予定。
※ 本プレスコンフェレンスのあと、午後5時30分より、同じくFCCJで、チャリティ・カ
クテル・レセプションも予定されております。お時間が許される方は、こちらもご参加
くださいませ。
<<スピーカー経歴>>
●バーティル・リントナー(Bertil Lintner)
アジアにおける最も著名な欧米系ジャーナリストのひとり。ヒューマン・ライツ・ウォ
ッチが2009年9月に発表する報告書「ビルマの抵抗の歴史と現在:社会改革における僧
侶たちの役割」の著者。タイ在住でスウェーデン国籍。リントナーは、Far Eastern Ec
onomic Review 誌(1980-2004)に所属しながら フォーリンアフェアーズ誌、ワシントン
・ポスト紙、Svenska Dagbladet, Jane's Intelligence Review誌, Asia Times Online
などに多数の論考を発表してきた。著作に、Outrage: Burma's Struggle for Democrac
y, Burma in Revolt: Opium and Insurgency Since 1948, Blood Brothers: The Crimi
nal Underworld of Asia, Great Leader, Dear Leader: Demystifing North Korea Und
er the Kim Clan, Merchants of Madness: The Methamphetamine Explosion in the Go
lden Triangleなどがある。スリランカから日本まで全てのアジア諸国を訪ね、政治情
勢、組織犯罪、紛争、社会にいたるまであらゆるアジアの側面についての著作を発表し
てきた。タイの外国特派員協会(FCCT)の元会長である。
●デービッド・マティソン(David Mathieson)
ヒューマン・ライツ・ウォッチ(本部 ニューヨーク) のビルマ調査員。フリンダー
ス大学、オーストラリア国立大学を経て、2006年から現職。主な研究分野は、ビル
マの現代政治学、経済的・社会的・地理的観点におけるビルマ内戦、人間の安全保障と
麻薬取引など。タイのチェンマイとメソト在住。オーストラリア国籍。
●根本 敬 (Kei Nemoto)
上智大学外国語学部教授。専門はビルマ近現代史。1957年生まれ。国際基督教大学教養
学部卒業、同・大学院比較文化研究科修了(文学修士)。1985-87年にビルマ連邦社会
主義共和国に日本の文部省奨学金で留学。1989年より東京外国語大学アジア・アフリカ
言語文化研究所助手、助教授、教授を経て、2007年より現職。その間、1993-95年にロ
ンドン大学東洋アフリカ研究院(SOAS)訪問研究員。主な著作として『アウン・サン:
封印された独立ビルマの夢』(1996年、岩波書店)、『ビルマ軍事政権とアウンサンス
ーチー』(共著、2003年、角川書店)、『東南アジアの歴史』(共著、2003年、有斐閣
)、『歴史和解と泰緬鉄道』(共著、2008年、朝日新聞出版)など。ほかに現代政治分
析を含むビルマ近現代史、日緬関係史、アウンサンスーチーの思想などに関する論文・
共著多数。
●ティン・ウィン(Tin Win)
在日ビルマ市民労働組合(FWUBC)設立者、現代表。Institute of Economics(ラングーン
)卒業。学生時代からビルマでの民主化運動に参加、逮捕された経験を持つ。89年より
アウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)のメンバー。96年にビルマから
亡命。同年日本に入国し、99年に日本政府から難民認定を受ける。